2013年3月15日金曜日

Jim O'rourke カバーワークス その2

Jim O'rourkeがカバーした楽曲をここに記載。

・「楢山節考」寺内タケシとブルージーンズ



2002年発売「昭和レジデンス 赤盤」の二曲目、クレイジーケンバンドに挟まれてジム・オルークによる「楢山節考」のカバーが収録されてます。このアルバム自体は幻の名盤解放同盟による企画で97年頃クレイジー・ケンバンドによるカバー曲を録音したままお蔵入りになっていたものに新録を加えて(何故かエンケンのニール・ヤング「ヘルプレス」カバーも収録)の発表となったようでライナーには廃盤墓場での”供養”と書いてある笑

ライナーにジムさんのショートインタビューが載ってるけど何故この曲を選んだのかは答えてなくて今村昌平の映画からなのか?それとも湯浅学さんが紹介したのか?謎である。

寺内タケシとブルージーンズのバージョンを元に手打ちのリズムにフニャフニャのシンセとギターが乗っかり突然壮大なラストを迎える。ゲゲゲの鬼太郎とか日本昔話のバックで流れそうな脱力カバー。これをSonic Youthのレコーディング中に夜中ひっそりスタジオでメンバーから借りた楽器でしこしこ作っていたらしく、その状況がなんとも切なく可笑しいです。
このカバーを聴くまでは山本精一さんが依然紹介していた深沢七郎による弾き語りのバージョン(*1)を参考にしてBad Timingのような雰囲気でカバーしているのかと思って凄く期待してました。いざ購入して聴いてみるとこれが正反対に振り切れていてさすが一筋縄ではいかない人だな(笑)と衝撃を受けた。

(*1)深沢七郎「ギター独奏集 祖母の昔語り」に「楢山節」を収録。今の耳で聴くとTakomaレーベルから出ている作品のようで緊張感ある雰囲気がとても良いです。







0 件のコメント:

コメントを投稿