2013年3月12日火曜日

Jim O'rourke カバーワークス その1

ジムさんはいろいろな曲をカバーしていて名盤「eureka」では英国のハーモ二ウム弾き語りおじさんivor cutlerの楽曲「women of the world」を換骨奪胎して自分のものとしています。
また、正反対にバート・バカラックの「Something Big」は原曲のアレンジや録音をほぼ完コピしています笑
他にも様々なカバーがあるのでここに記載。

自分が初めてジムさんの音楽に触れたのは、2002年に発表されたはっぴいえんどの二枚組カバー集「Happyend Parade」です。ここでジムさんはオリジナル・ラヴとともにはっぴいえんどの「抱きしめたい」をカバーしています。田島貴男が大瀧 詠一そっくりに歌っているのが面白い。またブックレットでジムさんがリスナーとしてコチンムーンで細野さんを発見し、トロピカル三部作~ホソノハウス、最後にはっぴいえんどへと辿りついた事をまるでおとぎ話のようなストーリー仕立てで書いていて洒落てます。演奏はジムさんの他にドラムにTim Barnesが参加している。原曲に寄り添いつつもヴェルヴェッツのようなサイケ風味も加味したアレンジが素晴らしい。後半ビブラフォンとシェイカーでミニマルな展開にするのはお家芸といった感じか。ジムさんの自宅スタジオsteamroomでの録音がまた良い音。

細野さんとの関係で2007年に発表されたトリビュートアルバムではカヒミ・カリイをボーカルに「風来坊」のカバーを披露しています。ここではボサノバ的な演奏の上に細野さんに多大なる影響を与えた事を理解した上でVan Dyke Parksへのオマージュとしてスティール・パンと複雑かつ美しい弦が配されています。
スタジオ版では、後半やはりミニマルな展開となりシェイカーのリズムとスティール・パンがその上を転がっていき格好いいです。

蝉の鳴き声が良いなぁ。この時のライブに行けなかった事が悔やまれる。


また、カヒミ・カリイのアルバム「NUNKI」に演奏および楽曲提供(「He Shoots The Sun」「Night train」「Mirage」いずれも名曲!)で参加した関係で行われたライブでは「風来坊」の他にバカラックの「This Girl's In Love With You」を披露しています。これはカヒミ・カリイのカバーと呼んだ方がいいのかも。また、次のアルバム「It's Here」ではバカラックを思わせる静謐な名曲「I Come Here」をカヒミに提供しています。


また2010年に発表されたジム・オルークによるバート・バカラックのトリビュートアルバム『All Kinds of People ~love Burt Bacharach~ produced by Jim O'Rourke』では全アレンジと演奏に関わっていますが本人歌唱による「Trains And Boats And Planes」を披露しています。原曲にあるコテコテなサビを即興演奏的なピアノのフレーズに置き換えて現代的に仕上げています。ここでのテクニカルなドラムはglen kotcheによるものです。こういったドラムのフレーズはポストロック的に聴こえがちなのですがよくよく聴くとバカラックの「Monterey Peninsula」や「Reflections」等にみられる複雑なドラムフレーズが念頭にあるように思われます。
ビルボードでのトリビュートアルバムの発売記念コンサートではglen kotcheとゲストの坂田明とジムによって演奏がフリージャズ化して細野さんがドン引きしてその様子を見ていた(特にglen kotcheがハードコアに叩きまくっていた!)のを思い出します笑
この日のライヴではアルバムで小坂忠が歌っていた「Don't Make Me Over」をジムさんが熱くシャウトして歌っていました。







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