2013年3月10日日曜日

Jim O'rourke - Love Liza

名盤「Eureka」は完成までに5回作り直しており、「Insignificance」は制作時にそれまで録りだめていたデモを全て捨て去り作り直したとジム・オルークは発言しています。

海外のファンによるJIM O’ROURKE: FILMOGRAPHY(& DISCOGRAPHY)(http://tisue.net/orourke/)で2002年に公開された映画「Love Liza」のサントラ仕事が気になりました。

「Love Liza」はフィリップ・シーモア・ホフマン主演で日本未公開の映画(The Master公開記念でTSUTAYAあたりでレンタルできるようにしてほしい)。海外で観た方のblogによると妻に自殺された男がどんどんと堕ちていく話(しかもホフマン演じる主人公の役名がウィルソン)のよう。
フィリップ・シーモア・ホフマン、ブライアン・ウィルソンを彷彿とさせる役柄と役名、そしてその音楽をジム・オルークが担当しているのがおもしろい(見かけもなんとなく似てる)。

この劇中で使用される楽曲群がまるでうたもの時代を総括するかのような内容で驚きました。
上記うたもの三枚からの楽曲も使用されているのですが特に気になるのは「Eureka」のアウトテイクといってもいいような質の高いアルバム未収録の楽曲が劇中で使われている事です。

アンビエント的なペダルスティール、アコースティックギターのミニマルなフレーズ、弦、ビブラフォンが美しく絡む

"This is kickass!"


バカラックを彷彿とさせる爽やかな楽曲

"Time Off"




「カッコーの巣の上で」を思わせる
ペダルスティールと弦が美しいフレーズを奏でる軽快な楽曲

"Slidel"





サウンドトラックは未発売のため海外のファンが勝手に作成したサウンドトラックが出回っているのですが素晴らしい内容です。ここに挙げた楽曲の他にも4曲ほど劇中でアルバム未収録の楽曲が使用されています(いずれも美しいアメリカーナな楽曲)。

ジム・オルークが影響を公言しているburt bacharach「living together」やjack nitzsche「カッコーの巣の上で」のイメージが濃いがゆえにアルバムから外されたのかも知れない(アウトテイクだとするなら)質の高い楽曲達です。





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