2013年9月23日月曜日

Luciano Cilio 「Dell'Universo Assente」 Jim O'rourke 「海炭市叙景」

70年代のイタリアの現代音楽家。
ジム・オルークがライナーを担当していることで知りましたが素晴らしい内容です。
ハープを思わせるアコースティックギターの繊細なフレーズと不穏なコーラス、冷たく緊張感に満ちた美しい楽曲です。

ジム・オルークの海炭市叙景のサウンドトラックにも大きく影響を与えているように思います。
「海炭市徐景」ではジム・オルークによる冷たくも美しい音楽の存在が海炭市の人々の厳しい人生模様を映しだした物語への救いとなっていたように思います。
初日の出のシーンで滲み出るように流れるジム・オルークの音楽があまりに美しいです。
寂れたプラネタリウムで流れるにはあまりに高級な電子音楽が使われていたのも気になった。

Luciano Cilio - Primo quadro della conoscenza


ジム・オルーク - 海炭市叙景




2013年7月8日月曜日

roberto cacciapaglia 「SEI NOTE IN LOGICA」

最近、LPが再発されたroberto cacciapagliaの79年作 「SEI NOTE IN LOGICA」
こないだのジム・オルーク6daysでもかけていて嬉しかったのを思い出す。
ジム・オルークはフランコ・バティアートをフェイバリットに挙げていたしその鍵盤奏者であるロベルト・カッチャバーリャももちろんお気に入りなんだろうなぁ。
ピアノのフレーズにアナログな電子音が絡みやがてバイオリンや声、マリンバがミニマルにフレーズを繰り返す。ストレンジかつ美しい楽曲。
ポストクラシカルなんて言葉が生まれる前からすでに同じ感覚でこのような作品が存在していた事に驚く。79年がミニマルミュージックを得意とする現代音楽の作家が続々と作品を発表しているという時代の雰囲気もあるのだろうなぁ。
寒々としたテニスコートのジャケットも最高。
この作品を聴くとジム・オルークの「I'm Happy and I'm Singing and a 1, 2,3, 4」を思い出したりも
また、この電子音の音色はEurekaの冒頭を彷彿とさせたりもする。

帯に括り付けてあったボーナスCDがアコースティックバージョンも収録していてこちらも素晴らしい内容です。


Roberto Cacciapaglia - Sei Note In Logica (Part 1)




2013年7月6日土曜日

there's hell in bern

there's hell in bern
98年リリースのコンピ「meme」収録
Jim O'rourkeの「There's Hell In Hello But More In Goodbye」のフレーズにLoren Connorsがあの泣きのベンドで絡んでくる素晴らしい共演。
ジム・オルークのソロの時の演奏スタイルは明らかにLoren Connorsの影がうっすらと見え隠れする。実際90年代ごろは長髪の風貌も似せようとしていたのではとすら思う。





2013年6月28日金曜日

ジムO 六デイズ@六本木スーパーデラックス (2013/6/17 ~22)Day 6

Day 6【未来に向けて その2】ジム・オルーク(ボーカル、ギター)、石橋英子(キーボード)、須藤俊明(ベース)、山本達久(ドラム)ゲスト:高田漣(ペダルティール)

01.インプロ~halfway to a threeway
02. Ghostship In a Storm
03.Therefore,I Am
04.Good Times(弾き語りに高田漣がペダルスティールで参加)
05.Answers To Your Questions
06.Stupid As The Sun
07. New Song→Last Year
08. Life Gose Off
09.Movie On The Way Down
10.Prelude to 110 or 220,Women Of The World
(アンコール)

11. The Workplace

ジム・オルークのみによるディレイを駆使したインプロからメンバーが続々と入ってきて一曲目を演奏。「halfway to a threeway」はライブではお馴染みのニール・ヤング風のアレンジ。
しかし、今回は高田漣もペダルスティールで参加しているためアンビエントな雰囲気がでていて素晴らしかった。ドラムが入ってからのスティールのソロも格好良かった。ジムの熱い泣きのチョーキング!アメリカンロック度が増していて痺れる。本人は完全にサービスでやっているのだろうけど弾きだすと止まらない感じが伝わってきてやっぱり良いんだよなぁ。

「Ghostship In a Storm」去年中止になったEureka再現ライブの流れもありますが「eureka」の楽曲を生で聴くことができる日がくるとは。あのイントロからジムが歌い始めただけでちょっと目頭熱くなった。後半、静かなパートからバンドが入ってくる瞬間は鳥肌が立った。ラストのピアノのリフレインから徐々に「Therefore,I Am」のギターリフがフェイドインしていき熱すぎる展開へ!
高田漣を残し、メンバーが引っ込む。「Good Times」の弾き語りに美しいペダルスティールが絡む。
演奏後、今年Loose Furの三枚目のNew Albumを録音したと語りたぶん来年には出るという驚きの情報も。Wilco来日時に東京で録音したのかな?これはかなり楽しみ。そして、自分のソロアルバムも今年中には出すという嬉しい情報も。まぁ半信半疑ですが笑

そのままLoose Furの「Answers To Your Questions」をソロでの弾き語りで披露。メンバーが戻って「Stupid As The Sun」へ。出だしからハードロックなハイトーンヴォイスで激しく歌出だしてちょっと笑ってしまった。ジャック・ブラックよろしく完全にロックの先生キャラになっていた。山本達久の正確かつテンションの高いドラムが素晴らしい。

昨年の芸害の頃からレパートリーとなっている新曲(ロイ・ハーパーとプレゼンス信者が生み出した素晴らしいリフのロックインストゥルメンタル)を披露。変拍子の上でソロを弾きまくるジム・オルーク!

 「Life Gose Off」まで披露!この楽曲も最近のライブでは披露していなかったがメンバーのリクエストで演奏。後半のノイズパートも完全再現。そのままヴェルヴェッツ風のリフが奏でられて新曲かと思いきやなんと「Movie On The Way Down」!ペダルも入りシャウト気味の熱のこもったジムの歌唱もあり完全に70年代のアメリカンロックになっちゃってました笑

その流れであのフィンガーピッキングのフレーズが奏でられ「Prelude to 110 or 220,Women Of The World」へ!!!バンドが入った瞬間の高揚感たるや!そのまま歌に入らないで呻くように「Women of the world」と歌うジム。やがてどんどんと音量が上がっていきディストーションギターに激しくシャウトするジム、客席から雄叫びが!原曲の雰囲気は消え去り完全なアメリカンロックナンバーに変貌。会場も大盛り上がり。

アンコールでは「The Workplace」を披露。こちらはデラファンタジア以来なのかな?
静かな展開から後半はやはり激しく歌いギターを弾き倒すジム。素晴らしい演奏だった。

技術の高い演奏陣に加えてゲストの高田漣のペダルスティールが楽曲をさらに豊かにしていて本当に良いライブだった。また、今までのライブで披露してなかった楽曲を生で観ることができて90年代子供だった身としてはひたすら感動だった。ルース・ファーやオルークの歌ものソロなど今後の活動も非常に楽しみになってくる。

Eurekaはやっぱりやらなかった(ちょっとだけ期待していたけど)。死ぬまでに一度は観てみたいもんです。やっぱり。観るなら今回の6Days参加メンバー大集合で演奏してほしいなぁ。
つい最近、大友良英がライブで久しぶりにカバーしたという噂がありジム・オルーク6daysに触発されたのかな?

2009年の難波ベアーズでのソロライブの時の「Eureka」後半の部分だけでも涙出てくる


今回の6daysのMVPは連日連夜全力で叩きっぱなしだった山本達久さんだろうなぁ。本当に変幻自在で凄かった!


ジムO 六デイズ@六本木スーパーデラックス (2013/6/17 ~22)Day 5

Day 5【未来に向けて その1】

1st set

Jazz Trio
ジム・オルーク(ギター)
千葉広樹(ウッドベース、エレクトロニクス)
山本達久(ドラム,ジャンクパーカッション)

ザッパのアンクル・ミートで登場(笑)

一曲目はGatewayの「Back-Woods Song」をカバー。
ここまで熱いソロを弾きまくるジム・オルークの姿を拝めるとは。
演奏後、会場を温めるためカバーしたと言っていた。
なんでもジム・オルークのお気に入りの曲とのこと。
,
トリオのオリジナル曲
*1ウッドベースにミニムーグ?らしい機材がつないであり弾くたび柔らかい電子音が散らばる。そこからクリーントーンのギターによるメランコリックな美しい主題(トータスやSea&Cakeの楽曲を少し彷彿とさせるメロディー)が奏でられバンドの演奏が始まる。完全にジャズ系のフレーズを弾き徐々に歪みが加えられ激しくなる。時にロックやハードコア的なフレーズを叩きつける山本達久のドラムも素晴らしい。

*2ギターを重ねて生み出された美しいドローンとゆったりと寄り添うようなドラム、その上にギターソロが絡む。やがて激しい轟音へと。そして、弾きまくるジム・オルーク。

他にポストロック、ジャズロック寄りの楽曲を1曲披露。

こういったマーク・リーボウ等のアヴァンジャズな演奏を聴くことができるとは思わなかった。予想以上に素晴らしかったのでこのトリオでの音源化が待ち遠しい。

2nd set


カフカ鼾 

ジム・オルーク(ギター、モジュラーシンセ)石橋英子(キーボード)、山本達久(ドラム)

ギターとモジュラーシンセによって生み出されたドローンと石橋英子のミニマルなピアノ、そしてジャーマンプログなフレーズを叩く山本達久。Ash Ra Tempelを彷彿とさせるヘヴィー・サイケな演奏。ラストにかけて激しくなるドラムとギターの轟音が凄まじかった。






2013年6月27日木曜日

ジムO 六デイズ@六本木スーパーデラックス (2013/6/17 ~22)Day 4

Day 4【Big Band & Tapes】 

ジム・オルーク(laptop)  坂田明(クラリネット)  梅津和時(サックス)  類家心平(トランペット)  高岡大祐(チューバ)  高橋保行(トロンボーン)  勝井祐二(エレクトリック・バイオリン)  トッド・ニコルソン(ウッドベース)  山本達久(ドラム)


ジム・オルークが客席側の真ん中でラップトップに鎮座し、扇形にメンバーが囲むような形で演奏。ジムのPCから流すピアノのインプロや電子音楽、ドローンなどをトリガーに演奏者たちがそれぞれ反応する。


1st set
*1
ジムがラップトップから流すピアノの抽象的な即興に対して各人が絡んでいく。ジムの音に反応して持続音を吹く管楽器、やがて山本達久のドラムが激しくなり混沌へ。
*2
何かの儀式のような女性の声に深いリバーヴがかかるアンビエントな音源に対して管が静かに絡んでいく。徐々に激しい応酬となる。ドラムが入りさらに激しい混沌状態となる。特に坂田明と梅津和時によるソロの応酬が素晴らしくスリリング。途中、勝井祐二によるディレイがかったエレクトリック・バイオリンも絡みプログレ・ニューエイジ感がでてくる。

2nd set
一発目が完全なフリージャズで時にユーモラスに反応する坂田明と梅津和時の丁々発止が物凄かった。それぞれが特殊奏法を行う箇所があり、高橋保行によるスネアをトロンボーンに被せて吹く技に驚いた。また高岡大祐によるヘリコプターやグリッチ音のような音をチューバから出していてまたまた驚いた。そして演奏が混沌のさらに上をいく混沌状態になった瞬間が鳥肌ものだった。

2発目はジムのラップトップから落ち着いたアンビエントよりの音楽を流しそこにやはり即興的に絡んでいく。

2013年6月26日水曜日

ジムO 六デイズ@六本木スーパーデラックス (2013/6/17 ~22)Day 3

Day 3【Happy Bad Timing Days】 

1st set Bad Timing

ジム・オルーク、石橋英子 (p)、須藤俊明 (b)、山本達久 (ds)

「Bad Timing 」収録曲をジム・オルークバンドのメンバーと共に演奏。冒頭の「There's Hell In Hello But More In Goodbye」ではジム・オルーク一人でアコギのインプロ(ギターでドローンを作りそのうえでJohn Fahey風即興)を演奏した後、あのイントロへ徐々にメンバーが集まりバンドの演奏へ移る。山本達久がグレン・コッチェも使っているドラムセット脇に設置した残響音の持続する特殊な鉄琴を鳴らす。ライブでも定番となりつつあるディストーションギターによる激しい展開となる。「Bad Timing」はほぼジム・オルークのギターソロに近い形。後半に山本達久による鉄琴、須藤俊明によるアコーディオン、石橋英子によるオルガン風の音色のキーボードが絡んでいきやがて激しい混沌へと。「94 The Long Way」はバンド編成もあり、後半エレキに持ち替えて熱いギターソロを弾きたおすロックな展開となって格好良かった。そしてそのままの流れでなんとGaster Del SolでもカバーしていたJohn Faheyの「Dry Bones In The Valley」を演奏!こちらも後半バンドが入り三連のリズムの上で熱くギターソロを弾く展開となった。これは鳥肌ものだった。

再現難しそうだけど「Happy Trails」はやっぱり聴いてみたかったなぁ。

2nd set Happy Days

ジム・オルーク (Gt)

ジム・オルークのギターソロから音源通り徐々にハーディ・ガーディのドローンが被さっていき次第に大音量になっていく。

ハーディ・ガーディの音源自体はジムの傍らに置いていたポータブルレコーダーから出していた。ジムは地響きのようなハーディ・ガーディの爆音の中、目を瞑りときに口を動かし何かを呟きながら体を揺らして解放弦の二音をひたすら鳴らし続けていたのが印象的だった。やがてハーディ・ガーディの音が静まり、弾き続けていた解放弦の二音が聴き取れるようになった瞬間に弦が切れるハプニングが生じたが即座に別の弦を用いて演奏を行っていたところはさすがだった。およそ50分ほどの演奏時間だったように思う。この作品こそでかいアンプでハーディ・ガーディの爆音に身を包まれて意識を沈み込ませて聴いてこそ初めて意味があると感じた。 

完全にオタクな風貌の若き日のジム

Gastr del Sol - Dry Bones in the Valley (1995/09/23)