2015年11月2日月曜日

「ACOUSTIC ENSEMBLE 第5回 高田漣×Jim O'rourke」@ヤマハ銀座ビルB2Fスタジオ20151101

高田漣がホストをつとめるイベントの第五回目のゲストとしてJim O'rourkeが登場。
第一部はトーク、第二部で二人によるライブが行われた。

第一部のトークではアコースティック・ギターマガジンに掲載された二人の対談記事に近い内容だったが全編日本語によるジムさんのユーモラスな語りに会場は笑いにつつまれていた。
歌を人に聞かれたくないので録音の時も自分の歌を聴かせなかったり今回のライブのリハでも歌ものなのに歌わなかったりシャイな一面も。ジムが長年使用しているマックス・クリメルのアコギの話。日本映画の話題から若松孝二監督作「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」のサントラ制作裏話など。ジムさんが日本に住むようになるまでのいきさつ。ギターシンセの話題。6歳の頃のジムさん、映画監督になりたくてクリスマスに8mmカメラが欲しかったけど実際はアコギをプレゼントされてそれで音楽家になっちゃったとマイクに額を押し付けてうなだれる一幕も(笑)

第二部 高田漣とJim O'rourkeのセッション

高田漣のソロ
01.魚つりブルース(高田渡)

Jim O'rourke、高田漣(ラップ・スティール、ペダル・スティール)
02.Bad Timing
03.94 The Long Way
04.Ambulance Blues(Neil Young)
アンコール
05.These Hands

一曲目はVan Dyke Parksも参加したアルバムに収録されている高田渡の名曲「魚つりブルース」を高田漣がボトルネックを使ったカントリーブルースなアレンジの演奏でカバー。素晴らしかった。
Bad Timingは最初の方で高田漣はラップスティール、メランコリックな展開となってからはペダルスティールを演奏。エフェクトを多用したペダルスティールとフレーズをループさせて次々に音を重ねていくジムさんのギターによって後半はノイジーな展開に。そのままの流れで94 The Long Wayへ。とにかくペダルスティールの絡みが素晴らしい。
そしてまさかのNeil Young「On The Beach」収録の名曲の切ないカバーを披露。とても好きな曲なのでこの選曲は涙ものでした。
アンコールではシンプル・ソングズでも共演している楽曲「These Hands」を披露。ライブでこの組み合わせで演奏するのは初めてとのこと。

アコースティック・ギターとペダルスティールのみの演奏はシンプルで素晴らしくこの二人による共演盤なんてのも出たらいいなぁと思ったり。